親子で体調崩してしまい(またか!)、しばらく創作活動をお休みしてる間にここに書きたいネタも溜まってしまいました。
FAN筆、試しました。
前回ここで、買ったことを報告した翌日だったと思います。
左がブタの毛で右がタヌキの毛。
ブタのほうが毛質が硬いです。
実際に描いてみたところ。
ブタ↓
タヌキ↓
タヌキの毛は柔らかくインク含みが良いです。
ブタの毛は硬いため表情がつけやすいです。
Twitterで名村さんが似たことをつぶやいてたけど、インクを含ませたときのFAN筆がなんだか情けない姿で笑
これもまた愛おしい笑
で、実際これをどんなときどんな表現に使いたいかな?と考えたけどこの日は思いつかず、これ以上描く時間もなくて、不完全燃焼のまま片付けました。
翌日、かな。
FAN筆と同時に吉祥寺ユザワヤで買った、開明さんの
金墨汁を使ってみました。
名前がかっこいいいいいいい!!通りすがりにたまたま見つけて手にとってしまいました。
エコラインのゴールドインクは筆記用に薄めると金も薄くなってしまうけれど、これならイケるかも?と思い。
予想は的中しました。
黒い紙にとてもよく映える!
↑Speedball のブロードニブ C-5 番で書いています。墨汁だから、当然書道用(毛筆用)に作られてるんでしょうが、適度なとろみのおかげでディップペンにも十分使えました。細い線も思いのまま表現できます。
日付が変わって今日。
子供の看病が終わってほっとしてたら、今度は自分が朝のまだ暗いうちから具合が悪く、吐き気と腹痛に悶絶。
すべての仕事をキャンセルして一日寝込んだおかげで、夜にはかなり元気に。まだ少し痛みは残るけど、看病疲れで全身ぐったりだったのも癒えました。早く消えないかな〜腹痛...
子供の発症から一連の流れを見るに、ノロじゃないかなぁと思い始めています...( ༎ຶロ༎ຶ) いやまずそうだろう、他に考えられない。軽くてよかったです。
で、今夜は子供が頭脳王を見てる傍らで
Cola pen 作りをはじめました。
材料は空き缶(アルミ)、いらない鉛筆、テープ、はさみ。
作り方は "Cola pen" でぐぐると色んなレシピが出てきますが、私はこちらを参考にさせていただきました↓
(いまここに埋め込もうと思って、改めて検索し直したら他に大量の人気動画がでてきたんだけど、自分はなぜ↑の動画にたどり着いたんだろう... まあいいや)
ともかく。すごく身近な材料で、とてもかんたんに、満足行くものが作れたのでアップ主に感謝です。
↑使った缶と鉛筆。鉛筆はSTAEDTLERの、ちょっとめずらしい柄が樹脂製のものです。
実は最初ちがう形のブロードニブを作ろうとして3回くらい失敗したので(切り出したあと曲げるのがどうしても上手く行かない)、ゴミだらけ。今回完成させたものは作り方がとても簡単なので、一発で成功しました。
切り出したニブと鉛筆を固定するのには、養生テープを使いました。なんとも悲惨な見た目ですね。
いざ試し書き!
インクは入れすぎるとダレる。でもすごく憧れてた味が出せて嬉しすぎる!
こんなに簡単にたどり着けていいの?!
おなじみの Lorem ipsum を書いてみる。
文字を拡大↓
良い!良すぎる!(自画自賛)
味のある幅広線も、細い線も、この一本で書けちゃう!
続けてビルトアップキャピタルとの組み合わせ。
これをTwitterに投稿したら「ホラー映画のタイトル」「こわい!」などの感想が寄せられたため(腹痛をこらえて書いていたけど怖い雰囲気にする意図はなかった涙)、
花を描き足して、撮影時の灯りも変えてみました。
いや...... 手遅れだったかな、花を添えればどうにかなるものではなかったかもしれない。
その後は、眠くないのをいいことに、FAN筆も交えていろいろ遊びました。
このドイツ語の言い回しは、本に載ってた文章をまんま写したもの。
ドイツ語ほとんど読めないので英訳からだと、「紹介させてください:こちら私の妻、私の娘、私の息子、私の夫、私のおじ、私の甥、私のおば、私の姪。」
とのこと。大家族なのはいいとして、妻と夫両方いるとは一体。笑
※自己紹介のテンプレです。
相変わらずFAN筆の使い方で迷走中...
お次は、以前も模写した
古代ギリシアの詩人、サッポーの愛の詩。
古典ギリシャ語の原文:
Ἔρως δ᾽ ἐτίναξέ μοι φρένας, ὠς ἄνεμος κὰτ ὄρος δρύσιν ἐμπέτων.
「愛は私の心を揺さぶる 山風がナラの木に吹きつけるように」
古い翻訳だと「樫の木」と訳されていることが多いけれどこれは誤りで、「楢の木」が正しいです。古代ギリシアにおいて、ナラは聖なる樹木として様々な話に出てきます。
また、日本だと性的な意味にとられがちなエロス( ερως)という単語、これの意味するところはずばり「愛」です。古代ギリシアには愛が3種類、アガペーとエロスとフィロスが存在しました。エロスは恋愛、フィロスは友情、アガペーは至上の愛・無償の愛とでもいいましょうか。もし愛がエロスでなくてアガペーなら、この詩のように心が揺さぶられることもないのかもしれません。
作者のサッポーは今から2500〜600年前を生きた女性です。男性じゃないんです!それでも生きてるうちから詩人として有名だったようで、かなり消失したらしいものの未だに作品が残っています。現在読めるものの多くは、とても自由な恋の詩。自由すぎて、本人が亡くなった後の時代ではゲテモノ扱いされた時期もあったようです。現存するものだけで見ると題材はあまりかぶっていないけれど、日本の金子みすゞさんを彷彿とさせる、健気でかわいらしい中に芯の強さを感じられる詩人です。
恋人に会えない寂しい気持ち、孤独な夜を迎える気持ち。はるか昔に発せられた言葉が、今そこで詠まれたかのように生き生きとよみがえり、その気持ちに同情したり、いつかの自分や身近な人を重ねて切なくなります。
←とはいえ自分は子を成したからか年齢のせいか、恋の苦しみや孤独といったものは年々感じられなくなってますが(たぶん良い事。
2000年以上経ったいまも何度も読まれ書き起こされて、本人はどんな気持ちだろう笑
後世のたくさんのひとに共感してもらい供養になってるかな、それとも恥ずかしがってるかな。
ところで、幅が狭いニブのを買いたいと言って未だに買いに行けていないPILOTパラレルペンについて。
このペンの愛用者で、いつも超おしゃれなゴシック体筆記動画を投稿しているインドのカリグラファーさんの投稿を見ていたら。
なんと、
毎回ディップしてる!!
今まで、カートリッジに何色を先端には何色を入れてるんだろう...と、不思議に思っていましたが、
まさかの
オールディップ!!
(←テキト-な英語を作るな!
びっくりしました(x_x ) さすがはプロ。考えることが違う。
もっと前に投稿されていたマルチラインのニブでも同じことをしていたと思われ...
ってそうそう、PILOTパラレルペンには、どうやらマルチラインのニブがあるようなんです。店舗でもネットでも見たことありません。
他社のマルチラインのニブは、オートマチックペンシリーズを出してる外国のメーカーのを世界堂で見たことあるけど、ニブ単体売りじゃなくて柄つきで一本2800円くらいしました涙
何をどうしたらそんなにお高くなるんです?何種類もあるのに...
だからパラレルペンであってくれると、国内で買えるとすごく嬉しい。
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