スピログラフに適した筆記用具には、以下のような条件があります。
①
インク量が安定 かつ 乾きが早い
②
ペン先の形状
①は美しく描くのに必要な条件です。描画スピードにインクの供給量が追いつかないとかすれます。但しこれは、ゆっくりと描くことでクリアできる場合もあります。基本的に、ペン先を紙に対し垂直を保ったまま滑らせて描くため、特に高速で描く際にはペン先に負荷がかかります。これに耐えられる安定した書き味が求められます。
また、描いた上をギアが何度も通るため、インクがすぐに乾かないとどんどん汚れます。速乾性は重要です。
②は一言で説明するのが難しいですが、ギアのホールに引っかかるような突起がペン先周辺にない、もしくは逆に滑りすぎることのない形状でないといけません。相性が悪いとギアが浮いてしまったりして、もはや描くこと自体がままなりません。
①②両方を満たすのは主に水性サインペンです。なかでもペン先がフエルトではなくプラスックのもの。
ボールペンは①を満たすものがまずないので使ってきませんでしたが、巷で主流のゲルインクボールペンはカラーがたくさんあるから、使えたら絶対楽しいのに...とずっと思っていました。
最近新しいゲルインクボールペンを買い足したので、もしや上手く行くのがあればなぁと、いよいよ試してみたんです。
SARASA CLIP ヴィンテージカラーシリーズ
字が汚くてすみません
ヴィンテージ SARASA CLIP の中では比較的新しいカラーラインナップです。といっても第1期のは10年くらい前になるかな。最近新色(第2期)が追加されましたが、私のは1期のカラーです。こうして見るとインクの出には個体差がありますね。思っていたよりは出ましたが、いずれにせよ全体的に薄いです。ただその分乾きが早いみたいで、全くインク汚れがありませんでした。描けないことはないけどあまり使いたくはないです。
SARASA CLIP ミルクカラーシリーズ
SARASAは12色セットなどいろいろ持っていてどんなものかわかっているので、こうなるのを予測してました。むしろヴィンテージのインク出のよさが意外でした。
ちなみにこのミルキーシリーズが買ってからすごく時間経ってるというわけではないです。ヴィンテージシリーズと同梱のものなんです。滑らせながら描くのにはまるで向いてないみたい。
PILOT Juice メタリック
インクの出がいいのでもしや...と期待しました。ところどころかすれるけど、描画速度を落とせば解決できそう。これだけしっかり描けるのに汚れないのがすごい。新しい発見でした。でももうちょっと色のバリエーションがあればなぁ。今のままでは出番はほとんどなさそう。
そういえば、同じJuiceシリーズのupのほうを試していませんでした。 <reminder> 後でやろう。
ノーブランド品(ミカヅキモモコで買った中国製の蛍光ペン/8色300円のセット)
インクの出は悪くないのですが、いかにも一昔前のボールペンというかんじの線です(線の中央にインクがのらない)。ふちどりっぽくて逆に面白いかもしれませんが。ホールとペン先の滑りは絶妙によかったですが、インク溜まりが起こるせいで少し汚れました。そもそも蛍光色があまり好きではないのでまずスピログラフには使いません。
ぺんてる Hybrid Milky
インクの出が抜群に良いので、それ故すごく汚れるんだろうと予想していたHybrid。見事に裏切られました。嬉しい裏切りです。ただ、ペン先の形状が、ホールによっては厳しいかもしれない。ものすごく滑ります。
ぺんてる Hybrid Dual Metallic
Milkyはいけたけどこれはラメがあるからさすがに...と思ったらいけました。1.0の存在感、豊富なインク量と汚れなさを両立させるとは!感動!
ただ、やはりペン先が滑ります。描画速度を落とすのはもちろん、ペン先の角度も訓練が必要です。
でもこの Dual Metallic があまりに気に入ってしまい、とにかく色々描いたので、うち一つをたまたまインスタにアップしたんです。あまり完成度の高いものではなかったのですが、Pentel カナダさんがコメントをくれて、あちらのアカウントで紹介してくれました。
公式さんからコメント頂けるだけでも嬉しいのに、紹介してもらえるならもっと綺麗に描けてからのせればよかったと後悔しました。
にしても売上の2/3が海外だというぺんてるさん、インスタ内で検索かけたら世界中に公式アカウントがありました。国内では見たことのない商品もいっぱいあって感慨深いです。
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